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ワインの歴史

一古代一

ブドウを発酵させて造られるワインは、最も古くから造られていた酒類で、紀 元前6000年頃にメソポタミアのシュメール人により初めてワインが遣られていた といわれています。 古代エジプトでも、 紀元前3000年頃から1500年にかけて栄えたエジプトの 王朝を物語るピラミッドの壁画に、ブドウ栽培やワイン醸造の様子が描かれています。当時は王族の飲み物であったワインも、紀元前1500年頃からはギリシャ やローマへと広がり、庶民のお酒になりました。 紀元前1800年から1700年ころに制定された古代バビロニアのハンムラビ法典にはワインの売買に関する法律が記載されており、日常的にワインが飲ま れていた様子がわかります。紀元前600年頃にはフェニキア人(現在のレバノン近辺を中心に住んでいた民族)によって南フランスのマルセイユ地方や地中海沿岸に伝えられ、その後ギリシャ人やローマ人の手でフランス北部に広められ、 ヨーロッパ全土に拡大していきました。 キリストが最後の晩餐の際に「パンはわが肉、ワインはわが血なり」と言ったことからワインは教会の儀式に欠かせないものになり、中世には修道院の僧侶たちがワインの造り手となり、ワインの品質向上に大きく貢献をしています。特にヨーロッパでのワイン造りの文化が拡大した経緯にはローマ帝国の拡大が関与しています。占領地区ごとにブドウ畑を作り、ワイン造りを広めていっ た当時、アンフォラと呼ばれる取っ手付きの底の尖った土器で貯蔵や運搬をしていましたが、ガリア(現代のフランス)でビール醸造に用いられていたオーク樽と出会い、それ以後はワインの貯蔵にはオーク樽が用いられるようになりました。

一中世一

16〜17世紀の宮廷文化が花開いた時代には料理と娯楽としての飲酒が発展し、ガラス瓶とコルク栓の発明と採用によりワインの普及は一気に拡大し、 瓶内での熟成という魅力を兼ね備えることとなりました。

一近世一

その後19世紀後半にヨーロッパを襲ったフィロキセラ(ブドウネアブラムシ) により、ブドウ樹は壊減状態になりますが、アメリカ産のブドウ樹を台木にすることにより復活することがてきました。この接ぎ木(アメリカ系ブドウを台木にし、ヨー ロッパ系ブドウを穂木にする)は、より高い質のブドウ樹を増殖させる技術へと発展し、栽培家は産地や畑に合ったブドウ品種を選択することが可能となりま した。 20世紀になると種々の醸造設備の改良が進み、1960年代にほぼ現在のワイン造りの形態が定着したと言えます。近年では、ジョージアで出土した陶器の壺を化学分析したところ、約8000年前の世界最古のワイン醸造の痕跡 が見つかり、2017年11月にジョージアがワイン発祥の地であると研究者たちにより認定されました。

※フィロキセラ(ブドウネアプラム) ブドウの葉や根に寄生してコブを生成し、ブドウ樹を結死させてしまう昆虫。元々はアメリカのみに生息していたが、1800年代にアメリカからヨー ロッバに輸入された菌木から急速に被害が拡大し、フランスではブドウ畑のほとんどが疲壊され、世界中に蔓延していったというワインの天敵。

以上、今回はワインの歴史について、でした。

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