シャンパンのブドウ栽培農家は約15,000軒で、1軒当たりの栽培面積は平均2.5ha未満と大きくありません。その多くは、自身ではワインを造らず、ブドウを協同組合やネゴシアンに販売しています。
ネゴシアン・マニピュランは、原料となるブドウを一部あるいは全部他社から購入し、シャンパンを醸造する生産者です。いわゆるメゾンで、大規模経営が多く、約400軒あります。
レコルタン・マニピュランは、自社畑で収穫されたブドウのみを用い、シャンパンの醸造も自分たちで行う栽培農家です。一部のブドウをメゾンや協同組合に売ることもあります。
コーペラティヴ・ド・マニピュラシオンは、加盟する栽培農家が持ち込んだブドウを原料として、醸造から販売までを行う生産者協同組合です。
レコルタン・コーペラトゥールは、協同組合にブドウを持ち込み醸造を委託し、自社銘柄で販売する栽培農家です。
ソシエテ・ド・レコルトは、一族の所有するブドウ畑で収穫された原料を用いて、醸造、販売する栽培農家です。
ネゴシアン・ディストリビューターは、完成したシャンパンを購入し、自社ブランドのラベルを貼って販売する流通業者です。
マルク・ダシュトゥールは、スーパーマーケットやレストランなどのプライベートブランドのラベルが貼られたシャンパンです。
ラベルには正式名称ではなく、N.M、R.M.などと略称で表記されている場合が多いです。
メゾンは、生産するシャンパンの出荷量の7割を占めています。
シャンパンのブドウ栽培農家は、厳しい自然環境の中で、日々の努力を重ねています。その努力の結晶であるシャンパンは、世界中で愛されています。
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